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奈良県桜井市にある談山神社に参拝しました。広大な土地と、美しく整備された自然豊かな境内でした。ため息が出るほど美しい場所がたくさんあるとても素敵な場所です。神社ですがご本尊の如意輪観音様が安置されており、たまたまタイミングよくご開帳されていました♪神仏習合の名残が色濃く、境内はお寺の雰囲気もあります。
西入口から入山
ヤフーカーナビの案内通りにクネクネと山を登っていき、たどり着いたのは「西入口」でした。「正面入口」があることを後ほど知るのですが、本殿から参拝したい時は第5駐車場に車を停めるのが一番近かったです。
今回はそれに気が付かず、軽食ふくや前の一番遠い駐車場に停め、西入口から入山しました。そちらの景色もとっても良かったです♪
駐車場から西入口に続く道です。案内が見えて来ました。この時8:30頃でしたがもうセミが力いっぱい鳴いています(笑)
「神幸橋」素敵な名前です♪行きも帰りもこの文字が見えます。なんだか幸せな気持ちになる橋の名前。
神幸橋を渡るとすぐに境内案内図があり、社務所が見えてきました。

なんとご本尊の御開帳が期間延長されているのでこの日に見られることが判明!テンション上がります。社務所で入山料(大人600円子供300円)をお支払いして西入口から入山。
真夏ですが、綺麗な花が至る所で咲いていました。
祓戸社とゴマンド池
社務所を通ってすぐ右手に祓戸社があります。小さな池は「ゴマンド池」という名前だそうです。池の中には鯉が元気よく泳いでいました。
池にかかる橋を渡ると正面には小さなお社があります。
お社のすぐ横にはカエルの親子が。
橋を渡った左手に「開運厄除割符」が置いてありました。
祓戸社を出て総社本殿・拝殿の方へ歩きます。こちらにも無人でしたが入山受付がありました。
総社本殿と蹴鞠の庭
総社本殿です。手前には手水舎が。少し色づいた紅葉がくっついていて可愛い♡

こちらが有名な蹴鞠の庭。藤原鎌足公と中大兄皇子が初めて出会ったたとされているのがこちらで開催された「蹴鞠会(けまりえ)」だそうです。ベンチも緑の紅葉に彩られて味わいがあります。
神廟拝殿と秘仏如意輪観音
蹴鞠の庭の向かって右側にあるこちらが神廟拝所です。秘仏の如意輪観音様がご開帳されていました。
重要文化財にも登録されている建物で、中では御朱印も授与してくれます。

驚いたことになんと堂内だけでなく秘仏も撮影OKということで、感謝の気持ちでたくさん撮影させていただきました!この如意輪観音様は足の観音さまと呼ばれているそうで、足腰や膝の病に霊験あらたかだそうです。また、商運のご利益にもあずかれるとのことでした。
こちらは如意輪観音を守るように配置された狛犬です。女性は左側の吽の狛犬、男性は右側の阿の狛犬の頭を撫でてご祈祷くださいと説明書きがありましたので、おまめとてんぽーはそれぞれの狛犬の頭をなでなでさせていただきました。
こちらは藤原鎌足像と両脇に賢く鎮座する狛犬たち。目がとってもキラキラして命が宿っているように見えました。
鎌足像の右手には鎌足の化身と言われた勝軍地蔵の像が安置されていました。
お堂内は仏様だけでなく、芸術作品も所狭しと展示されています。
こちらはすべて手作りの土鈴。鮮やかな色使いが参拝客の目を楽しませてくれます。
天井近くにも金色をメインとした豪華絢爛な日本画がたくさん。
総社拝殿と権殿

神廟拝殿の中から蹴鞠の庭を挟んだ向こう側のお堂「総社拝殿」を見ることができます。この景色もまた美しい!このお堂内に小さな授与所を設けていましたが、そちらにいらっしゃる女性もとても感じの良い方でした。
お寺や神社にいらっしゃる方の印象で旅の思い出が良いものにも悪いものにもなってしまうものですが、この談山神社にいらっしゃる方は本当にみなさん感じがよくてそれがまたこの神社の印象を良くしてくれています。
総社拝殿にはとても大きな木彫りの福禄寿様が。
蹴鞠の庭から階段の方を見ると「権殿」がどっしりと鎮座しています。階段の左右には紅葉が美しく生い茂っています。
閼伽井屋と比叡神社、龍神社
階段の左端を見るとこのような立て看板が。ぐるりと左に回ってみると水が流れて小さな滝のようになっています。

閼伽井屋の後ろを振り返ると総社拝殿の後ろ側。木々が青々と生い茂りとてもきれいな景色です♪
階段を登ると左側に「比叡神社」が。さらに山に向かって鳥居がかかっています。ここをくぐるとちょっとした登山ができるようでした。中大兄皇子と中臣鎌足が極秘の会合をした「談所の森」と呼ばれる談山(かたらいやま)はここから10分、藤原鎌足公のお墓がある御破裂山までは20分の工程だそうです。次回は是非登ってみたい山です。
山に登る鳥居の横には水が流れており、「龍神社」として祀られていました。
十三重の塔と本殿

権殿の前を通って本殿に続く道です。
こちら世界で唯一と言われる十三重塔。苔むした石灯籠が歴史を感じさせてくれます。
十三重の塔から本殿に向かう階段です。手水舎は水を出していないようで乾いていました。
拝殿と本殿

楼門から拝殿に上がるには靴を脱ぎます。拝殿からの眺めが最高に美しい!
拝殿内部は広々としており、展示物もあちこちに見られます。
拝殿から本殿を見るとこうなります。トンボが数匹ゆったりと飛んでいました。そろそろ秋の気配ですね。
拝殿から外を見た景色も緑一色で癒やされます。

絢爛豪華な本殿です。
本殿を出る頃にご祈祷が始まりました。宮司さんが太鼓を叩いている所を撮影。

本殿から正面入口の鳥居へ続く階段です。


拝殿は朱塗りの舞台造になっていますので、下から眺めても美しい!日本古来の建築物は本当に絵になりますね。自然と建物の美しさにため息。
恋神社
さきほどの階段の左手にあった鳥居の先は「恋神社」に続きます。
恋神社の右手には厄を払ってくれると言われる「厄割り石」、左手には「むすびの岩座」が。こちらは撫でながらお願いごとをするとご利益があるそうです。なでなで。
こちらの恋神社に祀られているのは「鏡女王(かがみのおおきみ)」。藤原鎌足の妻、額田王の姉です。藤原不比等の生母とも言われ、女性として幸せな一生を送ったことから縁結びの神様として祀られるようになったそうです。
縁結びや家内安全を願うには正面で祈願をしたら左に一周周り、裏でもう一度祈願、そのままぐるっと正面に周りもう一度正面で祈願、と3回願うことで願いが叶うと説明がありました。早速実行です。途中で綺麗なトカゲくんに出会いました。可愛い♪
ほっこりするイラストが飾られていました。
恋神社の左奥には縁切り神社が。縁切りと縁結びが両方叶いますね。さらに左奥には「三天稲荷神社」へ続く鳥居です。
恋神社を出て正面鳥居に降ります。なんて絵になる景色。

鳥居から本殿を望みます。
鳥居の外には手水舎が。

談山神社はとにかく石灯籠が絵になります。こちらは道路沿いに立ち並ぶ石灯籠。
この日は朝一番で参拝したことと、真夏だったこと、コロナ禍もあり本当に参拝客が少なくラッキーでした。紅葉の季節になると例年駐車場は2時間待ちがあたりまえというほど長蛇の列となり人で溢れかえるそうです。このご時世、コロナもあるため例年ほどの人出はないかもしれませんが桜と紅葉の季節にも是非参拝したい神社です。
左は通常の御朱印、右は如意輪観音御開帳の限定御朱印です。
お土産屋さんもとっても魅力的。お店の方がとっても愛想よく色んなお話をしてくれました。
広い境内をゆっくりと回ったのでずいぶん疲れた二人。お店で串こんにゃくと焼き餅をいただきました。串こんにゃくはゆずみそと山椒みそ、焼き餅は写真を取り忘れちゃったけど、けしもちと古代米もちをいただきました。どれも素朴な手作りの味で本当に美味しかった!特に古代米もちは中に黒ごま餡が入っていて、これが絶品!胡麻の香ばしい香りがして甘すぎずお土産に買って帰ればよかったと食べてから後悔しました(笑)
談山神社は見どころたっぷりで、この神社を目当てに観光に来ても十分満足できる美しい素晴らしい神社でした。お土産屋さんも充実していて楽しい場所です♪
水の流れる音、セミの鳴く声、ご祈祷が始まった時の太鼓の音、恋神社の参拝など詰め込んだ動画も作成しました。十三重塔や舞台造の本殿、緑に囲まれた拝殿の動画は本当に美しく、圧巻です♪