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宗泉寺は奈良県高市郡の高取山にある天台宗のお寺です。
日本三大山城といわれる高取城の麓に位置し、城主である植村氏一族の菩提寺となっています。ご本尊は阿弥陀如来ということですが、参拝時には本堂の扉が閉まっており拝観することはできませんでした。
小さな境内ながら美しく整備され、鯉が元気に泳ぐ池もありほっと心安らぐお寺、宗泉寺のご紹介です。
宗泉寺の駐車場エリアはわずか
駐車場はありませんが、高取山をしばらく登って行くと車両は通行止めとなります。まっすぐ進めば高取城、右に登ると宗泉寺の入り口となるエリアとなっていますが、そこに少し開けたスペースがあります。
そこに2台程度でしたらなんとか駐車できるスペースがありました。
山道は細く、勾配もかなり急なので運転に自信のない方は電車で伺うか山の麓で駐車場を探すことをおすすめします。
駐車した場所から山門までは急な上り坂。山の中で木々が生い茂りマイナスイオンたっぷりで深呼吸したくなるような場所です。
近くには誰もいなかったので、マスクをおろしてしっかり息を吸い込むと、森の中の木々や土のいい香りがしました。
山門前の広場にはお地蔵様が並びます。
この日は雨だったのですが、ふと地面を見るとなんとサワガニが歩いていました!美しい水の流れが近くにある証拠ですね。
山門を抜けると本堂が目の前に
山門を抜けると目の前に本堂が見えます。
こちらのお寺は元禄十一年(1698年)に、高取藩四代藩主「植村家敬(いえゆき)」公がお屋敷を改修して菩提寺・祈願所として建立されました。
植村氏は徳川家の譜代家臣であり、徳川と称する前の松平氏時代からの家臣で最古参の家柄だそうです。
実は・・・本堂裏が植村氏一族の墓所となっていたそうですが、全く気が付かずスルーしてしまいました(大汗)
参拝に行かれた方はぜひ、本堂裏の墓所に行って手を合わせてくださいね。
角大師の護符と御朱印
”角大師のいわれ”
※宗泉寺説明文より
平安時代、京の都に悪い病が流行しました。人々はなすすべなく、比叡山の高僧、元三大師(がんざんだいし)良源(りょうげん)さまに相談に行きました。
大師は鏡の前に坐り、思案しました。すると鏡に映る大師の姿は骨ばかりの鬼神の姿に!
皆、おそれてひれ伏す中、一人の弟子が勇をふるってその姿を書き写したのです。
大師はその絵を見て言いました。
「これを版木におこして刷り、御札として家に貼れば疫病神はこの姿をおそれて退散するでしょう」
そのようにした家からは病は去り、のちも様々な災難をまぬがれたことから
「厄除・病除の角大師」として広く信仰されています。
作家の桜井識子さんがご自身のブログでこの角大師の護符の効力の説明をされており、コロナウィルス対策にもよさそうだと思い、今回拝受に伺いました。
本堂前の階段に角大師の護符と御朱印の書き置きが置かれ、料金は賽銭箱へ、とのことでした。
角大師の護符は印刷のものが大半のなか、宗泉寺の護符は古儀にこだわり墨で一枚一枚木版刷りで作成しているそうです。ありがたく拝受し、さっそく玄関に貼っています♪
見てくださいこの若々しく美しいなでぼとけ様を!
真言宗の撫で仏といえば賓頭盧尊師(びんずるそんし)。シワシワのおじいちゃん(失礼)しか見たことがなかったので、天台宗のなでぼとけ様はこんなに美しいのか!!と衝撃でした。
片足を台の下におろし、目を閉じて静かに手を合わせるなんとも優美なお姿。
境内左手には小さな池も作られています。たくさんの大きな鯉が元気に泳いでいました。
池の向こう側には仏像が並びます。手水は池の真ん中に作られた道を通って仏様の前にありました。
境内右手の広場は美しく整備され、ちょっとした枯山水庭園のような雰囲気。
この日は平日の雨だったこともあり、参拝者は私達以外に一人だけでした。大自然の中の静かな祈りの場で、心癒される時間が過ごせます。
宗泉寺に近いおすすめの宿
近くで宿泊するなら「ゲストハウスアスカ」がおすすめ。
古民家を改修した宿泊施設で、リーズナブルに宿泊することができます。
ドミトリーもありますが、「狭いドミトリーはちょっと・・・」という方には個室「蔵」がおすすめ。
個室にはテレビ・シャワー・トイレ・洗面所があるのでプライベート空間を確保できます。
蔵は一階と二階からなり6人まで収容可能で広々と使用できます。
築150年の古民家は懐かしい雰囲気ながら、内装はリノベーションしているのでとても綺麗。
スタッフの対応や食事の美味しさも非常に評価が高いおすすめのお宿です。