目次
おまめ
てんぽー
僕は特に「ほとけの国」が良かったな!
独特の神秘的な清涼感。また行きたいなぁ
てんぽーは暗くて静かなところに行くと瞬時に寝る特技あったよな 映画館とか。
おまめ
てんぽー
水琴窟の神秘的な音と暗さと涼しさが最高に気持ち良かったなぁ
石仏に囲まれて優しい地下空間やったな
おまめ
てんぽー
紫の照明に照らされた涅槃仏があったり
地獄堂も最高に怖くて楽しめたね!
舌ひっこぬくペンチ持ってる赤鬼と、ざんばら髪の年寄り怖すぎたわ
めっちゃ近かったし!
おまめ
てんぽー
あと、お不動様の足元でスモーク炊いてるのおもしろかった!
びっくりしたけど、なんか参拝客への愛情みたいなん感じたな~
喜んでもらいたいって気持ちがすごく伝わってきて妙に嬉しかったわ
おまめ
てんぽー
お寺や神社に興味のない人でもすごく楽しめる貴重なお寺だよね
子供とか友達つれてまた行きたいな~
お寺でワイワイ楽しんでも、きっと全興寺の仏様たちは喜んでくださると思うんだ
「おもろい寺」は本当~に面白かった!
ホームページのキャッチコピーに惹かれ、おもわず足を運んでしまった大阪平野区の全興寺(せんこうじ)。
立地は少しわかりにくい場所なんだけど、駐車場を見つけるやいなやこの言葉が。
一見ありがた~い言葉に見えたんですが・・・
ん?
のぞみなかったらあかんのとちゃうの
と、心の中で思いっきりツッコミ(笑)
のっけから大阪人の笑いの琴線に触れてくる立て看板。
向こうで順番を控えている鬼さんは「ウソをつくと舌をぬくぞ」とペンチを持ってすごんできます。怖い。
そんなユニークなお出迎えにクスっと笑い、期待に胸膨らませて、いざ境内へと失礼いたします。
本堂でご本尊にごあいさつ
入り口や境内のあちこちに書かれているのは「まずは本堂の御本尊さまにご参拝ください」の言葉。
写真撮影させていただくご了承もいただきたいので、まずは本堂に参拝。ご本尊は薬師如来様です。
いい音です♪
コロナの影響で鐘が鳴らせなくなっているお寺や神社が多い中、こちらのお寺ではどこも鳴らせるようにされています。
残念ながら本堂の扉はしまっており、中の様子は拝見できませんでしたが立派な造りになっているように感じました。
薬師如来様の両側には日光・月光菩薩さま、そしてその両脇に十二神将が6体ずつ安置されているそうです。
須弥壇の左側には聖徳太子像が、右側には十一面観世音菩薩さまがいらっしゃるのだとか。
秘仏の御開帳は1月8日と中秋の名月の夜19時だけだそうですが、ぜひ御開帳の時に拝見したいと思いました。
本堂のすぐ下には蓮池が。カエルの親子が水浴びしています。
本堂の次は地獄堂へ
鬼さんが地獄へもほとけのくにへも案内してくれています。かわいい。
地獄堂に入るにはまず寺務所へ行って「地獄通行手形」を100円で購入します。
寺務所で対応してくださった方(住職さん?)はとっても気さくな方で「この通行手形は永久に何度でも使えますよ~」と言って地獄堂の説明をしてくださいました。
楽しい方で、奥の方では地域の方が集まっているのかワイワイとおしゃべりしながら何かを作っておられました
賑やかで活気のあるお寺です。
さて、地獄堂の入り口では「極楽度・地獄度チェック」ができます。いくつかの質問にボタンを押して回答していくと最後に大きな声で「地獄行き!」などと結果が発表されてしまいます。音が大きいのでびっくりしますが思わず笑ってしまいます。
通行手形にはQRコードがあり、地獄堂の入り口でコードを読み込ませると地獄への扉が開きます。なんて現代的。
ただし、ピっとしただけではなぜか扉はうんともすんとも言いませんでした。
おまめが扉の前で立って、てんぽーさんがピっとするとやっと扉が開きました。万が一、何度ピっとやっても扉が開かない場合は一度扉の前に立ってみてくださいね。
お寺とは思えないようなアトラクション要素満載の地獄堂ですが、一歩中に入ってみると予想に反してすんごく怖い。
真正面に座っている閻魔大王様の迫力もさることながら、右手には今にも襲いかかってきそうな背の高い赤鬼と、ざんばら髪のおじいさん(おばあさん?)が目を見開いて座っています。もう、ほんとに怖いです。
そして正面にある大きなドラをゴォ~~ンと打つと、モニターからおどろおどろしい地獄の話が流れます。これまた怖い。
あちこち写真を撮ってみましたが、光が足りず(薄暗いので)全部画像がブレブレになってしまいました。泣。
気になる方は動画でチェックしてください。
背筋がゾっとなる空間です。他の方がレビューに書いているのを見ましたが、子供が号泣するのもうなずけます。
ただし、これにはもちろん理由があって「悪いことをすると地獄で必ず苦しむから、決してしてはいけない」「人が嫌がることをしてはいけない」と子供を諭すためだそうです。
そして動画の最後には、「一番悪いこと、それは親より早く死ぬこと」「命はたった一つきり 大切にしなさい」と、まるで仏さまが優しくさとしているような言葉で締めくくられます。
恐ろしい中にも心にじーんと染み込む言葉、教えが込められています。
地獄の釜の音が聴こえる石
この石の穴に頭を突っ込んでみると地獄の釜の音が聴こえるということで、さっそく突っ込んでみました。
・・・・よく分かりませんでした。すみません。
この石の向かいには立派な金木犀が。とてもいい香りが辺りに漂っていました。癒やされます♪
賽の河原・石積み
賽(さい)の河原は、若くして死んだ子どもたちがこの世に帰るために河原で石を積み上げる場所だそうです。
ただし、高く積み上がって完成しそうになると必ず鬼がやってきて壊してしまうので、子どもたちは泣きながら永遠に石を積み続けるのだとか。
なんて悲しいんでしょう。「だから親より早く死んではいけないよ」という教えなんですね。
仏様と赤い糸で縁結び
お次は赤い糸です。向かって左側に一人で座ると仏さまの指と赤い糸で結ばれます。
仏様の前にもうひとりが座るとカップル同士、赤い糸で結ばれるようになっています。
なんとスマホスタンドまで用意してくれており、ちゃんと自撮りもできるんです。なんというホスピタリティ。
↑ 「ゆび いれる」って説明書きが(笑)
なんて親切なんでしょう。感動。
ほとけの国で瞑想
そして最後は「ほとけのくに」へ。
入り口もかわいい文字で装飾されています。
階段を降りていくと気温がぐっと下がります。水琴窟(すいきんくつ)が神秘的な水の音を反響させる澄み切った空間です。
中央の床にはステンドグラスで作られた密教の曼荼羅(まんだら)が置かれ、周囲を151体の石仏が囲んでいます。
何ともいえない静寂さで、曼荼羅の上に座って瞑想したくなるクリアな場所でした。ここは本当に素敵なスポットで、外の明るい穏やかなお寺の空気とは全く異なる空間になっていました。
本当に「ほとけのくに」だと妙に納得してしまうエリアです。
ほとけのくにに降りる階段の手すりには四国八十八ヶ所のお砂が区分けして保存されています。
「ミニお砂踏み」と紹介されているのは、手すりを触っていくだけで四国八十八ヶ所のお寺のお砂にふれることができるからですね。これも斬新で楽しいです。
他にも、お釈迦様の足をかたどった「仏足石」や牛頭天王を祀った神社エリア、お大師様、お地蔵様など至る所に仏様が安置されています。
こちらは涅槃仏を安置した場所。
手作りの灯籠も飾られ、アートの要素も見られました。
駄菓子やさん博物館
こちらもとっても面白い建物です。レトロな外観と看板があり、興味津々で中に入ってみると昭和な時代のジオラマが所狭しと展示されています。
素晴らしい技術!
個人的には最後の画像、「銭湯」のジオラマに心震えました♪
寺務所も楽しい地獄アイテム満載
「3分でおいしいプチ修行」それぞれ300円で写経、御朱印、写仏と書かれています。気になるものがいっぱい。
鬼まんじゅうは1個195円。ちょっとお高いですが思わず買っちゃいました。丁寧に作られているのが分かる、なめらかなあんこでとっても美味しかった♪
色んな言葉も展示されています。
いい言葉がいっぱいで、じーんと心に沁みました。
さて、寺務所を通り過ぎるとマニ車があり、その隣にはとても立派な一願不動尊さまが。
道行く人が次々と境内に入ってきては、お不動様に水をかけてお参りをしていかれます。
地域の人たちに厚く信仰されているお寺だということが伝わってきます。お不動様に近づくとなんと足元から煙が!
スモークがたかれる装置なんてこのお寺が初めてです。色んな楽しい仕掛けが満載!愛情を持って参拝者を楽しまようとしておられる姿勢がとても伝わってきます。ほっこりします。
全興寺の御朱印
全興寺の御朱印です。
ご近所さんであろう人たちがひっきりなしに出入りするとても賑やかで地域に愛される全興寺さん。
私たちが帰る頃、ちょうど若いカップルが地獄堂に入るところでした。二人でキャッキャと笑いながら「極楽行き 地獄行き」のテストをしており、何とも言えない明るい楽しい空気でした。
かといって、決して境内全体がガヤガヤとうるさいのではなく人の出入りは多いけれど静かな空間は確保されており、きちんとした祈りの場所でもある、穏やかで活気ある空気で満たされた素晴らしいお寺という印象です。
ちいさなチョウチョもあちこちで飛び回る、お花や自然がたくさん残る美しい場所でした。